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2012年5月 6日 (日)

セックスレスからの出口は? 

男は火、女は水

中国の性養生では、男は火の性(しょう)、女は水の性という。男性は刺激があるとすぐに興奮して火のように燃え上がる一方、女性は水が温まるようにゆっくり興奮が高まり、男性は射精すると火が消えたように冷めるが、女性はお湯がなかなかさめないように興奮が続く。こういう異なる性的特性をもった男女がコミュニケーションするところに、セックスの難しさも妙味もあると思う。男女が研究すべき点もここに多くあるだろう。

 初め冷たい女性の身体を温めるのは、男性の愛撫(あいぶ)や言葉などのはたらきかけだろう。女性の反応を十分見ながら男性は、女性の感性に添うようにそれをすべきだろうが、この大事なことを男性たちはどのくらいできているだろうか?

 日本人の大人のコミュニケーションは一般に、身体接触が少なく、特に男性ではきわめて少ない。日本では子供同士や、大人と赤ん坊、子供で身体接触は多く、撫(な)でたりあやしたり遊んだり、親愛のコミュニケーションをふんだんにするが、現代は少子化でその場面も減っている。日常ほとんどできない身体接触をセックスでだけ突然おこなって、相手を心地よくできるのだろうか?

欧州では食事も前戯に

ヨーロッパでは街なかでカップルが身体を寄せ合ったりし、四六時中、身体接触をしている国が多いのはご存じの通りだ。フランスで中年カップルが並んで食事をするのを見たのだが、男性が女性の身体のいたるところを巧みに撫でたりくすぐったり、何回もキスしたりしているので、ここでは食事も前戯になると知らされた。男性たちはこういう社会では愛撫に熟達できる。

 身体接触のコミュニケーションが日常生活に少ない日本では、愛撫で現実に女性の身体を温めるのはなかなか難しいのではないか。男性の愛撫が不快だったり、不十分で温まっていないのに挿入を求められて苦痛なため、セックスを拒む女性たちが現れるのではないだろうか。男性がアダルトビデオやグラビアで容易に、愛撫の労をせずに温まった状態の女性の姿態を見られることも、コミュニケーションの感覚を狂わせると思う。

電車内でのイチャつき、大歓迎

さらに近年では、子供たちもじゃれあって遊ぶことが少なくなり、身体接触の体験はますます減った。すると大人になっても、身体接触自体に抵抗を感じてしまい、セックスそのものに背を向けることになりがちだと思う。

電車の中で高校生のカップルがいちゃついているのを見たりすると、私はほっとする。子供たちも、もっとくちゃくちゃになって身体遊びをするのがいいだろう。大人も許される関係ならできるだけ身体接触や愛撫をしていくとよいと思う。男性たちが愛撫で女性を温めることに熱心になれば、日本のセックスレスの一部は確実になくなると思う。

2012年5月 5日 (土)

原発ゼロは「やっぱり寂しい…」 黎明期支えた技術者の思い

北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)が5日に定期検査入りし、国内の商用原発50基が全停止すれば、42年ぶりに日本の「原子力の灯」が消えることになる。昭和45年、「大阪万博に原子の灯を」の掛け声のもと、営業運転を始めたばかりの日本原子力発電敦賀原発1号機(福井県敦賀市)と関西電力美浜原発1号機(同県美浜町)が万博会場へ送電、原子力は「夢のエネルギー」と称賛された。黎(れい)明(めい)期を知る技術者らは、寂しさと無念さをにじませつつ、“原発ゼロ”の現実を迎えようとしている。

万博会場に「原子の灯が届いた」

「100時間が経過しました」-。

 大阪万博が開幕する昭和45年3月14日午前4時。日本原電で後輩技術者を指導している神尾重信さん(62)は、敦賀1号機の中央制御室に響いた声が今でも忘れられない。

 国内初の沸騰水型の敦賀1号は、米ゼネラル・エレクトリック(GE)が建設から試運転まで請け負う契約だった。試運転の最終関門だった100時間の連続運転を成し遂げ、GEの担当者から原電側に原発を動かす「ターンキー」が手渡された。

 拍手や「バンザイ」の歓声に包まれる中央制御室。神尾さんは「ようやく原発が自分たちのものになった」と実感した。数時間後には、開幕したばかりの万博会場では「原子の灯が届いた」とのアナウンスが流れていた。

43年入社の神尾さんは、敦賀1号の発電用タービンの設置に携わった。仮設のボイラーで作った蒸気でタービンを回すテストを繰り返し、稼働に備えた。勤務を終えた後も、同期と独身寮で勉強会を重ねた日々を、「学校で習った夢の原子炉が仕事になった。最先端の仕事にみな燃えていた」と振り返る。

トップランナーとしての誇り

「私はこれでメシを食う。宿命だ」

 元関電社員の竹内忠雄さん(73)は水力、火力発電所の運転員を約11年経験し、稼働を控えた美浜原発に配属されたとき、心に誓ったという。

 核物理、原子炉理論、放射線管理…。米国で学んだ先輩社員に、原発の“イロハ”をたたき込まれ、勤務時間後は、毎日6時間近くの自習を課した。

 運転員選抜後は、3交代の勤務をこなしながら、英語の手順書を日本語に直す作業に明け暮れた。激務ではあったが、「新しい技術を身につける喜びと、これから発展する原子力のトップランナーとしての誇り」が支えだった。

 45年8月8日、敦賀1号に続いて美浜1号も万博への試験送電を成功させ、会場の電光掲示板には「原子力の電気が送電されてきました」の文字が輝いた。

「新たにスタートを」

両機が稼働し始めてから、日本のすべての商用原発が止まったことは、これまで一度もなかった。

 あれから42年-。2人に共通するのは、寂しさと、生涯をささげた原子力への理解が失われつつあることへのもどかしさだ。

「やっぱり寂しい…自分の人生は原子力無しでは考えられない」。竹内さんは表情を曇らせながらも、「理解してもらうのは難しいが、原発ゼロは日本にボディーブローのように効いてくる。また、だんだんと理解されていくのではないか」と希望を抱く。

 神尾さんも「(東京電力福島第1原発事故など)反省すべきところは反省し、対策をすべきところは対策を講じる。そこがスタートだ」と語り、「原子力の灯」が再びともることを願った。

再生の時代 現代日本人のセックスレス

NHKの番組「あさイチ」で、セックスレスを正面から取り上げ、反響が大きい。有働由美子アナウンサーの体当たりの取材や、膣トレーニングなどの具体的な話題は、朝の時間帯でもあり視聴者には驚きが大きかったようだ。NHKは性の問題については、興味本位でない真摯(しんし)な姿勢で、探求や啓発をしてきた伝統がある。この衝撃力のある番組づくりも、視聴者の意識の喚起を意図したのだろう。

 セックスレスは、ここ数年話題にされるようになってきたが、現状が追認されるだけで、問題だと捉えられ、対策が考えられることは多くなかった。

 世界最大の避妊具メーカーDUREX社が、性意識・性行動の国際比較調査をおこなっている。イスラム圏などは調査対象に含まれず、調査方法もそれほど厳密ではないのだが、その結果は性について考えるうえで、ある程度参考にできる。

 最も新しい2007~08年の調査によると、調査の26カ国のうち日本は、年間のセックス回数が最も少ない。セックスの満足度は男女とも最下位である。ちなみに、アジア圏では一般にセックスの回数は少ないのではと思われるかもしれないが、多少そういう傾向はあるが、日本の回数の少なさはアジアの中でも珍しい。さらに、「セックスはウェルビーング(健康と幸せと満足)に比例していますか」という問いに、「(とても)そう思う」と賛成する割合が日本は非常に低く、30%である。賛成の割合が最も高いブラジルは91%、2位のギリシャは86%、26カ国中23カ国で50%を超える中、日本は異質だ。

回数が少なかったりセックスレスだったり、セックスの満足度が低かったりしても、よく生きることとは関係ないと考える人が多いため、あまり問題にもしないのが、日本の状況だとわかる。この調査を見る限り、日本の状況は国際的には特異だ。

 また、この現状は日本の過去と比べても違う。イザナギとイザナミが聖なる交わりをして国を産んだ、という神話をもつ日本だ。明治の西洋化の前には、セックスは神聖なこととして貴ばれもし、笑いの元にもされて盛んに楽しまれた。色好みの伝統もあり、夜這(ば)いの風習、お祭りや厄落としなどさまざまな行事もあった。

 かつての日本人の旺盛な生命力と、セックスへの熱意は大いに関係があると思うし、現代日本人の生命力の萎縮と、セックスへの無関心も関係があると思う。まずは、「セックスはよく生きることとは関係ない」という考えを変えてみてはどうだろうか。

再生の時代 「深く豊かな性」を考える

思春期に男として女としての身体が十分発達せずに、幼児体型のまま成人年齢になる人が増えている。身体が未熟だと意識や行動の面でも、なかなか生身の異性に関心をもってはたらきかけることができない。「草食系」と呼ばれる若者の一部は、こういう身体的ベースをもっているといえる。

 思春期の発達は10代から20歳前後まででひと段落するが、その後の20代いっぱいは、大人の男、女として成熟する時期でまだまだ身体は変わる。20代の恋愛で急に男性がたくましく成長したり、女性が見違えるほど艶やかになることもある。

 だが30代を超えて、幼児体型の人が遅ればせで成長するなどは例がないだろう。30歳くらいまでに性的発達を遂げないと、生涯その人は次の世代を生むことも難しく、自分一個の存在を超える性のはてしなさを味わうこともまずないだろうと思われる。

 10代、20代への広い意味での性教育は、とても大事ということになる。ではどんなやり方がいいか? 大学の授業で私は、実習が可能ならペアダンスや愉気(ゆき、手当て)法などを工夫している。また社会学やコミュニケーション学の講義の中で、性をテーマにして学生たちと考えてもいる。

生物進化での有性生殖と死、霊長類の性関係、宗教は性をいかに神聖なもの、または悪魔的なものとみてきたか、さまざまな性の文化…。幅広くこれらを話題にし、現代日本人のセックスレスや身体的未成熟にも触れる。現代日本で性は、性情報の氾濫、一方での身体的コミュニケーションの衰退、働く人たちの神経的な疲労などに囲まれていて、特殊に萎縮していることを話し、もっと深く豊かな性があると知ってもらう。

 授業の感想を書いてもらう中に、これまで中学や高校で受けてきた性教育の授業と、まるで違ったという意見がかなりある。中高時代に、「若者の性の乱れ」を嘆く教員から、「セックス」と「性感染症、HIV、妊娠、中絶、犯罪…」といった要素を結びつけ、不安をあおるような話を聞いたと。「セックスとは、よくわからないけれどおぞましく悪いもの」という印象を持たされていたが、私の授業で見方が変わったと言うのだ。中高での性教育が、若い世代の性嫌悪を助長していることはないだろうかと、案じてしまう。

 安全には十分注意して、でも男女とも、生身のコミュニケーションを避けないこと、失敗を恐れずに異性に接してください、生命力の源である性の奥深い世界を生涯追求してくださいね、とこれからも若い人に伝えたい。

セックスで健康、身心とも解放を

現代日本で、どういう条件や状況の人がセックスレスになりやすいか。職場の雰囲気が悪いこと、仕事上で失業や左遷などの挫折経験があることも関連があると、週刊誌『AERA』の調査などからわかっており、労働環境や雇用を考える上でもこのことは留意すべきだろう。

 一方、夫婦がセックスレスになったきっかけは、夫が拒むよりも妻が拒むほうが多く、出産が機であることも多い。20~30代セックスレスの夫婦で、セックスレスの解消を求めているのは、男性は50~60%台、女性は30%台という結果も『AERA』の調査にある。女性がセックスに消極的、否定的になってしまうことが、セックスレスの要因として小さくない。ここではこの女性の状況を考えたい。

 そもそも、男女の身体の根本的な違いは、男性は生殖器が胴体の外にあるのに対し、女性は生殖器が体内にあって他の臓器と隣接していることだ。そのため女性は、生殖器の状態が他の内臓に直接影響を与えやすい。女性の生理痛にしても、頭痛、めまい、下痢、吐き気、イライラなど、全身のさまざまな症状をとる。当人もそのような症状が生理痛だとわかっている。

ゆるみ、会陰が…

しかし生理以外の時期のさまざまな症状については、当人は生殖器と結びつけないことが多いが、実はそれも生殖器の不調と関係が深い。生殖器の不調がなくなることで、頭痛や消化器の不調などさまざまな症状が治ることも多い。一方男性は、生殖器が他の臓器から相対的に独立しているので、こういうことは少ないという。

 セックスは男性の方が一見貪欲だが、上と同じ理由で、女性のほうが身心への影響が大きい。よいセックスの後、女性の身体は全身がゆるみ、骨盤の開閉がスムーズな健康な状態になる。日本の女性たちが、知識としても体験としても十分そのしくみを知らないのは残念だと思う。フランスのジャーナリストがパリの女性たちに、「リラックスしたい時に何をしますか?」と調査をしたら、第1位が「彼とセックスする」だったという。このように発想できれば、仕事など完全に忘れて、生き返ることができるだろう。

女性の出産と産後の身体へのケアが足りなかったことも、関係者は知るべきだと思う。会陰切開の痕(あと)が痛み続ける人がいるのを、専門家はどれだけ認識しているだろうか。また、妊娠中開いていった骨盤は出産後の数日間で急速に閉じるのだが、閉じていく途中で起き上がって骨盤を歪(ゆが)ませると、産後に太ったり身体が締まらなかったりする。出産後の過ごし方がよければ、女性はより性的に成熟するのだ。このことももっと知られるとよいだろう。

 女性の性的身心は深い次元で社会を支えている。その健やかであることが追求されるところから、セックスレス社会は大きく変わりうると思う。

セックスレスは日本の国民病?

三つ指ついて…いまだ残る“奇癖”

 日本のセックスレス現象は多くの要因が関連し、ひとつの策ですべて解決できるものではないようだ。しかしひとつひとつの原因に対処していけば、必ず幾分かずつ変わっていくと思う。
 セックスレスという言葉がまだなかった高度経済成長の頃、男性がセックスを主導し女性は随うべきという考え方や、女性に植え付けられた性についての罪悪感、羞恥心はとても強かった。夫婦のセックスは愛情表現だという理念は謳(うた)われていたが、妻たちは拒む主体性を認められていなかったので、妻にとっては義務という意味合いが強かった。
 当時の夫婦関係を調べていると、妻たちのさまざまな奇病や奇癖が見つかる。例えば、新婚の妻が里帰りしたが、具合が悪いと言って夫の元に戻ろうとしないという話。また、夫が夜帰宅してしばらくすると妻が喘息(ぜんそく)の発作を起こすという例。夫が性的に求めると妻が三つ指をついてお辞儀をするので夫は興ざめしてしまうという話もある。今から見ると、性的に嫌な夫を拒めない妻が、意識的無意識的にねじれた表現をしていると推測できる。

女性の苦痛なくなったからこそ?

女性に性的な主体性を認めない社会は少なくない。アフリカの広い範囲では女性器切除によって女性の感覚を破壊し、多くの社会で女性だけに貞操義務を求めたり活動の制限をするなどだ。これらの社会と比べると、女性が拒むことによるセックスレスが起きるのは、女性の苦痛がなくなっただけ良くなった社会だと言える。
 女性が性的に主体となることは、特に男性にとって対処の難しい状況をもたらす。男性は好きなように自分の欲求を女性に向ければよいのではなくなる。女性が欲求してきたり、男性の欲求を拒むこともありうる。女性の性的快感は非常に多彩で複雑だが、男性はわかりにくい女性の快感のしくみにつきあわなければならなくなる。うまくやれなければ男性は女性から非難され、傷ついて自信をなくす可能性もある。男性は射精すれば欲望はひとまず解消するが、女性は続けることができるので、男性はその欲望に応えきれなくなるかもしれない。このような状況を招かないために、男性たちは女性の性的な主体性を奪ってきたといえる。

男女がともに手をとって

そう考えると、男女双方が性的主体になるとは覚悟が必要な、大変なことだ。自分と相手の性を互いに深く知ろうと意欲し、コミュニケーションできなければならない。また女性が主体となることで生じる難しい状況は、女性が男性だけに対処しろとつきつけるものではなく、男女が一緒に引き受けていかなければ対処できないと思う。
 先進国に共通の性解放と女性解放の影響もあって、日本では1970年代から、行きつ戻りつしながら、女性が性的に主体と認められるようになってきた。女性からは多くの苦痛が除かれることになった。しかし、対処の難しい状況の前で、日本の男女は今、立ちつくしているように見える。
 他の先進国の多くでは性解放の後、男女は性的主体としてほとんど格闘のようにコミュニケーションを重ねている。自分の性的志向や相手に何を求めるか、語り合い確かめ合う。試行錯誤も多いが、充実した関係を求め続けている。日本では主体性が幸せなセックスを追求することでなく、拒むことにしか使われていないのは残念である。まずはこのような、現状理解から出発したい。

2011年10月22日 (土)

来季F1に女性ドライバーお目見えの可能性

女性ドライバーのマリア・デ・ビロタが、F1チームとの来季契約を目指している。

スペイン出身のデ・ビロタは8月、ポール・リカール・サーキットで2009年型のルノーF1をテスト。また、今月に行われたフォーミュラ・ルノー3.5の最終戦カタルーニャで再びルノーF1に乗り、デモ走行をしている。

スペインの通信社『Europa Press(エウロパ・プレス)』に対してデ・ビロタは、2012年のF1シート獲得に「近づきつつある」として、次のように話した。

「8月に行ったテストは大成功だった。さらに可能性が膨らんだわ」

デ・ビロタによると、直近の目標は「2012年にF1へステップアップすること」だという。

元F1ドライバーのエミリオ・デ・ビロタを父に持つデ・ビロタ。今年参戦したスーパーリーグ・フォーミュラで、元F1ドライバーのアントニオ・ピッツォニアやエンリケ・ベルノルディを相手にして、参戦の手応えをつかんだのだという。

「彼らをとても尊敬しているけれど、私にそん色があるとは思わない。体力的にもっと努力を重ねなければいけないのは分かっている。でもスポーツ選手として、ひとりのドライバーとして、適切なトレーニングを行って必要な経験を身に付ければ、十分にやれると感じているの」

2011年6月 9日 (木)

たき火で携帯電話充電 発電鍋、災害時に期待

ベンチャー企業のTESニューエナジー(大阪府池田市)は9日、お湯を沸かしながら電気機器を充電できる「発電鍋」を開発、来週にも販売すると発表した。たき火をしながら携帯電話やラジオなどの充電が可能で、災害時の緊急電源として期待できるという。

 発電鍋(直径約16センチ)は、鍋底の下側に、電気を通す導体と呼ばれる素材で構成される発電器を取り付け、鉄のカバーで覆った。

 導体の下部は火に近く高温である一方、鍋の底に近い上部は湯で冷やされるため、温度差が電圧に変換される性質により発電する。

 充電はUSB接続を利用、米アップルの多機能携帯電話(スマートフォン)「iPhone(アイフォーン)」の場合、3~5時間で完了する。USB接続ができれば、ラジオや懐中電灯も充電できるという。

 価格は2万4150円。

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2011年6月 2日 (木)

6月8日の「World IPv6 Day」、Webに接続できなくなる可能性も

6月8日、「World IPv6 Day」として、Yahoo!、Google、Facebook、Akamaiといったインターネットサービス事業者が一斉に自社のWebサイトのサービスをIPv6で提供するテストを行うが、それに伴い、Webサイトにアクセスできなくなる可能性があると注意喚起されている。

World IPv6 Dayは、ISP、ハードウェアベンダー、OSベンダー、Webサービス事業者などを含む業界の各団体において、IPv6導入のモチベーションを高め、IPv4アドレスの枯渇によって今後利用が必須となるIPv6への移行を成功させることを目的としている。

World IPv6 Dayの実施に伴い、各ベンダーはWebアクセスに関する注意を呼びかけている。 Yahoo! JAPANでは、World IPv6 Dayの期間にトップページを閲覧できなくなるユーザーが全体の約0.2%前後出ることを想定している。

マイクロソフトは、「Internet Explorer 7/8を利用している場合」、「インターネットの接続にフレッツ光 (NTT東日本、NTT西日本)を利用している場合」、「ホームルーターを使用していない場合」、「IPv6 に対応したホームルーターを使用している場合」 に、Webサイトにアクセスできない可能性があるとしている。

マイクロソフトによると、フレッツ光はIPv6を使用したインターネットへの通信をサポートしていないため、アプリケーションはIPv6による通信が失敗した場合にIPv4に切り替えて通信を行うが、Internet Explorer 7/8において、この切り替えに失敗する障害が確認されているという。

2010年12月25日 (土)

バイオ燃料大増産 トヨタ、サトウキビ遺伝情報を解析

トヨタ自動車は、バイオ燃料の原料として利用が期待されるサトウキビの遺伝情報の解析技術を開発した。この技術を活用すれば品種改良にかかる時間を大幅に短縮でき、サトウキビの大幅な増産が期待できるという。環境に優しいバイオ燃料の増産に弾みがつくことが期待できるほか、他の植物への技術転用も可能で、食料増産や環境保護にも貢献できるとしている。

 新たな解析技術は、独立行政法人の農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センター(熊本県合志市)と共同で開発した。技術の中核となる高精度のDNA解析技術はトヨタが開発し、この技術ベースにサトウキビの特性評価を九州沖縄農研、遺伝情報解析をトヨタが担当した。

 新技術により、従来の方法に比べ大量のDNAを高い精度で解析でき、サトウキビの育種期間の大幅な短縮と特性の向上が実現すると考えられている。

 トヨタによると、太陽エネルギーの固定効率が高く、バイオ燃料に変換しやすい糖を蓄積するサトウキビは、エタノール混合燃料に適しており、その増産と品種改良の加速が求められていた。

 ただ、従来はサトウキビなどの作物の品種改良は、過去の膨大な育種実績に基づき、選定や交配を繰り返しながら、多数の品種を評価することで耐病性などの特性を保有する品種を新品種として選抜していた。

 同じ植物でも、イネやトウモロコシの品種改良では遺伝子情報を利用し、交配で生み出される特性を予測する「マーカー育種技術」の実用化が進められている。しかし、サトウキビは持っているDNA量が多いため、遺伝子情報の解析が難しく、同様の育種技術の適用は困難とされていた。

このため、サトウキビの新品種の育種には、交配から栽培、品質評価などの過程で8年以上の期間が必要だったという。

 今回、トヨタは対象となる生物の遺伝子情報を広範かつ迅速に解析する「DNAマイクロアレイ」と呼ばれる技術をベースにして、大量のサトウキビのDNAを高精度に解析することに成功した。

 遺伝子情報の高精度な解析が進んだことで、従来の5倍の精度を持つDNA配列の位置関係を示した「遺伝地図」の作成に成功。この結果、今回の遺伝子解析技術を活用すれば、育種期間の50%短縮に向けて大きく前進したという。

 効果は育種期間の短縮だけではない。品種改良にかかわる重要な遺伝子の位置特定と、品種改良への応用が可能になったことで、糖生産性の向上や耐病性強化によりサトウキビの増産が可能になると期待されている。

 自動車メーカーであるトヨタがバイオの研究を続けているのは、二酸化炭素(CO2)の排出量を削減できるバイオエタノールの普及を促進するためだ。1998年にバイオ・緑化事業室を立ち上げ、植物の増産技術の開発などを進めてきた。同室は現在、バイオ・緑化事業部に昇格し、今回の開発も主導した。

 今回の技術開発の中核となった高精度DNA解析技術は、サトウキビと同様にDNA解析が難しいとされている他の作物にも適用することができるという。このため、トヨタでは「食料増産や環境保護にもつながると期待しており、幅広く活用するために情報開示・提供に積極的に対応したい」としている。